毎度なこと

日常の発見、愚痴、文句

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吹き溜まる場所

ビュウビュウと風のいななく音が凄まじい。
「すごいな、この風は。ここは大丈夫だろうな。」
自分が置かれている状況に一抹の不安を覚える。
地質調査の為にこの地にやってきたのだが、想像を遥かに越え厄介だった。
地質は複雑などというものですらなく、不可思議であり、ありえないものとしかいいようがなかった。
さらに、自然というものの厳しさの部分だけをくりぬいたかのような大地、西部開拓時代の息吹が残りネイティブ・アメリカンの文化を根深く受け継いだ気質が彼を苦しめていた。
もう限界ではないか、その考えは日に日に増している。
今日はこの強風だ。
なんとかぽつんと立つこの小屋までは避難出来たが、身動きがとれない。
助手としてついて来てくれた二人の若者の顔にも疲労が刻み込まれている。
念のために現地のガイドを一人雇ってはみたが、何の役にもたっていない。
この若いのか年老いているのかよくわからないガイドの顔は常に無表情、唯一顔に刻まれた表情は何十年も積み重ねた諦めだ。
そういえばこの小屋は昨日はあったのだろうか。
記憶にない。
小屋には先客がいた。
「あの音は本当に風のなす音かとお思いですか?」
その先客が口を開いた。
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  1. 2008/05/31(土) 03:05:00|
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